OSvもくもく会#1 〜OSvで遊んでみよう〜 - connpass に行って,OSv を動かしてきたので,それのまとめ.
この記事では,OSv のイメージのダウンロード,実行を勝手にやってくれるCapstan というアプリケーションを使って,OSv を動かす方法を書く.
以下では,OSv のデフォルトイメージをVirtualboxで動作させ,ホストマシンからSSH で接続する.
動作環境
- マシン: Mac Book Air 2011
- OS: Mac OS X 10.9.2
- Virtual Box: version 4.2.18
前提
Virtual Box は既にインストールされているものとします.
Go のインストール
Capstan はGo で書かれている.
このため,Capstan を実行するために,まずGo をインストールする.
以下のURL から,Mac 用のパッケージである
go1.2.2.darwin-amd64-osx10.8.pkg
ダウンロードして,インストールする.https://code.google.com/p/go/wiki/Downloads?tm=2
Go はパッケージをインストールしただけでは動作せず,以下のように環境変数を設定しないといけない.
$ export GOROOT=/usr/local/go
$ export PATH=$PATH:$GOROOT/bin
GOROOT
はGo がインストールされた先を設定する.上記のパッケージからインストールした場合だと
/usr/local/go
になる.また,2行目では,Go の実行ファイルにパスを通している.
Capstan のインストール
Capstan のインストールには,go のパッケージマネージャ的なものを使う.
使う前に,パッケージマネージャがインストールする先を
GOPATH
という環境変数で設定する必要がある.今回は,
$HOME/go
にインストールするようにした.その後,
go get
で,Capstan のGit リポジトリを指定し,インストールする.$ mkdir $HOME/go
$ export GOPATH=$HOME/go
$ go get github.com/cloudius-systems/capstan
Capstan によるOSv の実行
Capstan の実行ファイルは
$HOME/go/bin
以下にある.下記のようにCapstan を実行すれば,OSv のデフォルトイメージをダウンロードして,起動する.
cd $HOME/go/bin
./capstan run cloudius/osv
初回は,イメージをダウンロードするため,時間がかかる.
2度目移行は,既にダウンロードされたイメージを実行するので,あまり時間はかからない.
上記コマンドによってOSv が動作すれば,ターミナルに
[/] %
と表示される.これは,OSv のデフォルトイメージに入っているシェルである.
ls
とか ifconfig
が使える.使えるコマンド一覧は
help
コマンドで表示できる.上記の起動コマンドでは指定していないが, -p オプションを付けることで,VMMを指定することができる.
Virtual Box であれば,
-p vbox
といった感じ.Virtual Box しか入ってない環境ならば,上記のように,何も指定しなくても勝手にVirtual Box 用のイメージをダウンロードして実行する.
ちなみに,Virtual Box のGUI管理ツールを起動してみると,
cloudius/osv
というインスタンスが実行中になっていることが確認できる.ホストマシンからSSHを繋ぐ
OSv のデフォルトイメージでは,sshd が動作しているため,ホストマシンからSSHで入ることができる.
Virtual Box 上のOSv にSSHでログインするには,起動時のコマンドでにポートフォワーディングの指定をする必要がある.
OSv は一度止めて(shell で
exit
コマンドを叩くと止まる) 以下のコマンドで再度OSv を起動する../capstan run -f 2222:22 cloudius/osv
その後,別のターミナルで以下のようにすれば,OSv にSSHで入れる.
ユーザ名は
admin
, パスワードも admin
である.$ ssh admin@localhost -p 2222
僕の環境では,SSHログインの際にパスワードを聞かれるまでに5分か10分くらいかかった.
(原因はよくわかっていない.)
なかなかパスワードを聞かれなくても気長に待つように.
余談
- ssh で入ってifconfig と叩くと,出力がssh 側ではなく,シリアル側に出てしまう.
ls はちゃんとssh 側に出力される. - 自分のマシンでOSv をビルドしたい場合は,Mac OS X では無理なのでLinux を使いましょうとのこと.
- ビルドの推奨環境はFedora ,Ubuntu でも動きそう.
- ビルドする方法は, Debian上にOSvビルド環境を構築してみた - 夜はいよいよ冴えたのだ。 でわかりやすく書かれている.
- 僕はLinux Mint 14 でこのブログの方法通りにやって OSv のデフォルトイメージを動作させることができた.
- 僕はLinux Mint 14 でこのブログの方法通りにやって OSv のデフォルトイメージを動作させることができた.
- Debian Stable は何か罠があるらしい.
- ビルドの推奨環境はFedora ,Ubuntu でも動きそう.
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